こんにちは。
ApplauseBallet シアトルオフィスのカスター麻理です。
時間が経過してしまいましたが、今日は、2月にイタリアのフィレンツェで開催された展示会のレポート Vol.2 をお届けします。
今回ご紹介するのは、グリシコです。
グリシコご予約会を停止していた理由
正直、このトピックをいつポストすべきか、とても迷いました。
ウクライナ在住のお客様の安否を心配する中、長年、取引しているグリシコの状況が、今後どうなるか予測出来なかったからです。
恐らく、同社を取り扱っている他店も同様かと思います。
ですが、バレエを愛し、バレエに携わる方々に、わたしが知り得る情報をシェアさせて頂くことが、今、わたしが出来ることだと思い、今回、このブログ記事のエントリーを決めました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
グリシコは予定通り展示会に出展するのか
ウクライナ情勢が急展開した2022年2月24日、わたしたちはイタリアに向けて出発。
グリシコが展示会に出展することは、知ってはいたものの、果たして本当に彼らは参加するのか?
現地に行くまでは分からず、の状態でした。
実際には、会場の最も目立つ場所にブースがあり一際目立っていたので、すぐに見つけることが出来ました。

グリシコブースの外観
そして、ヨーロッパ担当者の方から、2022 ボリショイスターズ マニフィークコレションを中心に、一つ一つ丁寧に商品の説明を受けました。
ボリショイスターズは、グリシコのダンスウェアコレクションの中でも「最高峰の作品」と言われ、特に今回のコレクションのコンセプトは、バレエの神々への敬意を表現。
まるで、芸術作品を見ているようでした。




グリシコ担当者に率直に聞いてみた
その後、懸念している下記の問題点を、率直にぶつけてみました。
・商品は問題なく日本に送れるのか
・万が一、日本で荷物が止まった場合の対応
あくまでも、その方の意見でしたが、グリシコ社は、モスクワの他、隣国でも生産をしているため、出荷先の変更も可能かもしれないとのこと。
その他、わたしが驚いたのは、グリシコ社の社長である、ニコライ・グリシコ氏は、ウクライナ出身とのこと。
もし、「経済制裁」という名目で、世界中の小売り店が、グリシコの取り扱いをストップした場合、ロシア国内のみならず、世界中の同社の従業員は職を失い、衰退する事態になるかもしれません。
また、何よりもグリシコファンのお客様を落胆させることになります。
もちろん、輸出入の制限がかかれば、わたしたちがコントロール不可能な状況に陥ることも考えられます。
最終結論
様々なことを想定した上で、アプローズバレエでは、グリシコを再販することにしました。
万が一、問題が起こった場合は、弊社が責任を持って対応いたします。
今回のご予約会の詳細は下記の通りです。
ご予約締切:2022年6月14日3AM
発送:9−10月予定
次回のご予約会:未定
繰り返しますが、「次回のご予約会は未定」です。
ご希望の商品がありましたら、この機会にどうぞエントリーください。
最後までお読み頂きありがとうございました。