
今回のエピソードでは、私たちが運営する「アプローズバレエ」と、世界情勢の中でどのようにしてダンスブランドとの関係を築き、維持しているのかについてお話しします。
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📋要約
📌ダンス用品と世界情勢
近年の世界はコロナ禍に始まり、戦争、政権交代と激動が続いています。こうした国際情勢は、実はダンス業界、特に輸入バレエ用品を扱う私たちにとって非常にリアルで日常的な問題となっています。
📌ブランドの“国”より“人”との信頼関係
アプローズバレエでは、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、ウクライナなど様々な国のブランドを取り扱っています。たとえばロシアの「グリシコ」、ウクライナの「グランプリ」、そして最近ではロシアの「ジダンス」など。戦争や政治の影響を受けても、なぜ私たちはこれらのブランドを扱い続けるのか。
その理由は、「国」ではなく「人」に重きを置いているからです。展示会で直接出会った人々、日々やり取りしている担当者との信頼関係がすべての基盤です。もちろん、関係が終了した取引先もありますが、今でも誠実に対応してくれるブランドとの関係は大切に続けています。
📌「やり遂げる」姿勢に心打たれる
ロシアの状況は特に厳しく、人口流出などの影響もあり発送の遅れや担当者変更が起きることもあります。それでも「やり遂げてくれる」姿勢に、私たちは信頼を感じています。新しいブランド「ジダンス」は、向こうから声をかけてくださったブランドで、対応の早さも印象的でした。
また、ウクライナの「グランプリ」は、イタリアの展示会で出会いました。戦争下の状況でも海外出展を果たしたそのエネルギーには、強く心を打たれました。
📌海外で生きるダンサーたちと重なる姿勢
コロナ禍で多くの劇場が閉鎖され、踊る場所を失ったダンサーたち。日本に帰国する人が多い中、現地に残って踊り続けた人たちもいます。彼らの姿勢と、私たちが信頼を重んじてブランドを選ぶ姿勢には、どこか通じるものがあるように思います。
「国籍ではなく中身」「人としてどう関わるか」という視点。それが、これからの時代にますます大切になっていくと感じています。
📌バイアスではなく、自分のスタンスで
人もブランドも、誰かの噂や国籍にとらわれず、自分自身の目と感覚で判断していくこと。それは幼い頃から自然としてきたスタンスでもあります。
そして、どんな状況でも「今の自分の手札でどうやって生き抜くか」が問われる時代。「有無同然(うむどうぜん)」という言葉——戦争があってもなくても、悩みは尽きない。それでも今の自分で何ができるかを考えて進んでいく。
このように、アプローズバレエの裏側をお話しするのは初めてでしたが、少しでも皆さまの参考になれば嬉しいです。
これからも、世界がどんなふうに変化しても、「誰と仕事をするか」「どんな関係を築きたいか」という視点を忘れずに、真摯に取り組んでまいります。
詳しくは、ポッドキャストでお聞きください🙋🏼♀️
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