
今回のエピソードは、前回に引き続き、インタビュー第2回目。
「ダンサーとしてのキャリアを終えたあと、どんな物語を紡げるのか?」というテーマで、青木美佳さんの保育への転身とその背景にある想いについてお話を伺いました。
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📋要約
📌ダンスを極めた先に見えた「心」の世界
青木美佳さんがダンサーとして長年活動してきた中で感じた「満たされない何か」。
その感覚の正体を探す旅は、さまざまなジャンルを経験しながらも続いていました。
やがて彼女は、「心とは何か」「表現とは何か」に強く惹かれ、大学で発達心理学を学び直す決意をされます。
子どもの成長過程にある「発達課題」に興味を持ち、自身もその課題を乗り越える中でダンスが心の成長に役立っていたことに気づいたそうです。
📌表現することと保育の深い関係
「表現」は単なる自己満足ではなく、人の心の発達に大きく貢献する力があると語る美佳さん。
ダンスで培った「表現する力」を、今度は子どもたちの育成に役立てたいという思いが保育への転身につながりました。
保育は「白いキャンバスに色を重ねるような作業」だと語り、子どもたちの人生の土台を形づくる、繊細で尊い仕事だと捉えていらっしゃいます。
📌保育士の価値を再認識し、伝える使命
実際に保育の世界に入ってみると、保育士自身が自分たちの仕事をクリエイティブなものと認識していない現実に直面しました。
一線で活動してきた表現者だからこそ気づけたこの「もったいなさ」を変えたい。
保育の仕事にもっと誇りと価値を与えたい。
その思いから、美佳さんは保育現場へのコンサルタントとしても活動を広げていかれます。
📌キャリアの転換に必要だった「物語の構築」
キャリアの転換には「自分の物語を紡ぎ直す力」が必要だと美佳さんは語ります。
一見、無関係に見える「ダンス」と「保育」という世界を結ぶ「物語」を見出すことで、自分にしかできない価値を再発見したのです。
幼児教育の世界的メソッド「レッジョ・エミリア・アプローチ」にも通じるこの考え方を通じて、自分だけのストーリーを創り上げることが、新しいキャリアを切り拓くカギとなりました。
📌海外への展開と次なるビジョン
現在は日本国内だけでなく、中国を中心とした海外の保育現場でもノウハウ提供を行っておられます。
家庭に保育の仕組みがなかった中国において、日本のような保育のスタイルを伝えることは、まさに文化の架け橋を担うような意義深い活動。
今後も保育の質を高めるために、国内外を問わず、幅広く活動されていくそうです。
詳しくは、ポッドキャストでお聞きください🙋🏼♀️
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青木美佳さんプロフィール
・大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊専攻在学中より、劇団☆新感線に参加
・劇団四季に入団
・劇団四季退団、モダンダンサーとして、現代舞踊協会主催公演や文化庁公演、海外公演など多数参加
・1997年N.Y留学。マーサ・グラハム、マース・カニングハムテクニックを学んだ後、イギリスにてコンテンポラリーダンスを学ぶ
・帰国後、ダンサーとして数々の舞台に出演すると同時に、ダンスユニットM-trapを主宰し、多くの作品を発表。自身の経験によって培われた独自のメソッドによって、身体と精神の調和をはかる。その表現は、外見からは創造できない力強さを見るものに与え、緊張感ある舞台を作り上げる。その心技体は、海外の一流プレイヤーにも引けをとらない。
・1999年、文化庁国際文化交流員としてエチオピアを訪問する
・社会福祉法人檸檬会 保育安全部部長兼CCD(Chirld communication designer)
・保育士/幼稚園教諭第Ⅰ種/心理士
・日本心理士学会員、オーストラリア クイーンズ大学認定PPP認定プロバイダー
・東京都保育士キャリアアップ研修講師
・社会福祉法人檸檬会における保育分野の研究、統括、保育者育成
・法人内約70園の認可保育園、小規模保育園、企業主導型保育施設、学童保育施設へのコンサルタント
・海外向け研修及びコンサルタント
・保育研究においては、「アートと保育の親和性」「探求型幼児教育の醸成」「日本における幼児期の金融教育の在り方」、「子どもの人権、子どもの主体性を大切にした保育」など幅広く行い、それに基づいたプログラム開発を行う
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